薬膳

 

発病と薬膳

疾病の原因を考えながら食材を選び、配合して調理することで健康増進に寄与できる食材を選び、調理をするとき、自然界(四季と薬膳の関係)のことを考慮する必要がある。薬膳では四季の季候の変化は人間に大きな影響を与えるものとして重要視し、自然現象の変化には風・寒・暑・湿・燥・火の6種類があり、これらを「六気」と呼び「暑」や「熱」は気温が上昇することを指し、そのときに起こる空気の対流が「風」である。

「暑」「熱」が亢進すると「火」となる。気温が低下するのは「寒」温度が増加すると「湿」になり、低下すると「燥」になる。

それぞれの季節には特徴的な六気があり、これをその季節の「主気」という。春は風、長夏は湿、夏は暑、秋は燥、冬は寒。

異常気象や六気の変化が強く現れた場合、季節はずれの季候だったりすると、六気が「六淫」に転化し、人体に障害を与えるといわれる。中医学では「六淫」のことを「六邪」ともいう。

 

中医診断と薬膳

薬膳を有効活用するためには、中医学の診断方法を学ぶことが不可欠である。望診のでは顔色と舌の観察が最も分かりやすく、証を判別するには望診することが重要である。

顔色が自い、舌質が淡く白い、歯痕、手足の 冷え、下痢、食欲不振、むくみなどがみられると寒証の疑いがある。顔色が紅潮、舌質が赤く舌苔が黄色、ほてり、寝汗、不眠、口渇、便秘などがみられると熱証の疑いがある。

 

弁証論食

「証」は病態についての中医学的診断であり、弁証は総合的かつ動的にとらえるものです。この ような中医学の整体観と弁証観の考え方を薬膳に取り入れると、弁証論食(具体的な証によって食事を指導)になる。薬膳を作るときには「証」を診断する必要があり、疾病の予防や健康増進のためには、季節や体質を考慮して薬膳食材を選択することが重要である。

中医弁証は病あるいは体質についての中医学の診断方法である。この弁証によって作られた薬膳 は最高のものである。

最も基礎的なものは、寒証、熱証、虚証、実証であり、気血水弁証、臓腑弁証と病邪弁証などを理解することができれば、材料の性味、帰経、効用などを参照し、個人の体質に合った薬膳を作ることができる。 中医学基礎理論を基に、各個人の体質に合った食材を選び、配合し、調理して、毎日おいしく食べられる薬膳は健康増進に効果が期待できます。

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