薬膳

六味

食薬の6つの味酸・苦・甘・辛・鹹・淡のことを指します。

 

酸味

酸味には酸味と渋味も含まれる。自律神経のコントロール作用がある「肝」の働きを良くするため、イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、悪夢などの症状を改善。

汗、尿、便などの排泄物を必要以上に排泄させない収納作用があり、多汗、寝汗、心悸、慢性の咳、夜間尿、頻尿、下痢、遺精などの慢性的な症状を収めさせ、固める働きがある。唾液の分泌を促進する作用もある。とりすぎると胃を弱め、筋肉を萎縮させる。

食材:レモン、いちご、りんご、梅、柿、茶、酢、トマト、ヨーグルトなど

 

苦味

苦味の食薬は瀉下・燥湿・堅陰の作用。「瀉下」とは排泄の意味で、肺気を粛降させ、咳・喘息を治療する働きや、発熱、口内炎、排尿痛、血尿を清める働き、便を排泄させるなどの働きがある。体内に溜っている「邪気」(病を引き起こす原因)を排出させる。

「燥湿」湿を乾燥させる働き。利尿・消炎・解毒・鎮静・解熱作用があり、心臓、血管など循環器のはたらきをよくし、高ぶった精神状態を鎮める。高血圧、赤ら顔、怒りっぽい、不眠、多夢などを改善。「堅陰」体内の熱を清め、陰液を保つ。

とりすぎると胃腸の調子を崩す。

食材:杏仁、苦瓜、アロエ、セロリ、ごぼう、陳皮・、らっきょう・ジャスミンなど

 

甘味

虚弱を補い、脾胃を調和し、痛みを緩和する作用がある。

滋養強壮作用があり、消化器のはたらきをよくし虚弱体質を改善。痛みを和らげるはたらき。とりすぎると逆に胃腸のはたらきを弱め骨を弱める。

食材:コメ、豆類、芋類、ハチミツ、葡萄、栗、くるみ、鶏肉、豚肉など

 

辛味

発汗解熱作用があり、寒気を発散し、気を巡らせ、血を循環させる作用がある。

呼吸器にもはたらき、かぜの初期の寒気、くしゃみ、鼻水には辛みは効果的。

とりすぎると熱くなり精気を消耗します。

食材:玉ねぎ、しそ、山椒、唐辛子、生姜、葱、ニンニク、わさび、胡椒、日本酒など

 

鹹味

塩味である。瘤.塊のような堅いものを利らげ、散らす、排泄の作用がある。

泌尿器、生殖器官、ホルモンの働きを良くし、インポテンツ、不感症、不妊症などの症状を改善。また新陳代謝を高めるため、ガングリオン、イボ、子宮筋腫などのしこりや塊を縮小させる作用や便秘解毒効果も。とりすぎると「血」の巡りが悪くなる。

食材:貝類、イカ、タコ、昆布、海藻、海苔、くらげ、里芋、醤油、味噌など

 

淡味

津液の代謝を通暢させる働きがある。下痢、尿の出がわるい、むくみなどの症状を、利尿作用によって水を排泄することで改善し、難聴、胃のもたれ、めまいなどの症状を開通させる作用がある。

食材:とうもろこし、冬瓜、白菜、湯葉、ハトムギなど

 

薬膳では「淡味」の食材は性質が弱く、食材も少ないので一般的にはこれらを除いた5種類の味をを五味と称している。

性と味は非常に密接な関係があり、同じ甘味でも「甘寒」と「甘温」では作用が 異なるため、食材を選択するときには、性と味の両方から弁別する必要がある。

食材を選ぶときには、五味のバランスに過不足があると病を引き起こすといわれている。日常の食生活では五味のバランスを考えて料理を作ることが基本である。

病になった場合には、五味と五臓の関係を調整しなければならず五行の相性・相克の関係を理解しておく必要がある。『黄帝内経』には、五味は五臓に入ると記載されており、酸味は肝に入り、苦味は心に入り、甘味は脾に入り、辛味は肺に入り、鹹味は腎に入る。

 

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