望診とは

中医診断学

診は診察の意で、すなわち患者の身体状況をとらえる手段である。
断は判断の意で、すなわち収集された情報を分析しながら、結果を下すことである。
中医学において、診断とは、見る・聴く・嗅ぐ・聞く・触るなどの手段を通じて病の情報を把握し、その健康状態と疾病の本質を見極め、病状と証候を概括して判断することである。
正確な治療を得るためには、診断を正しくしなければならない。したがって診断は、疾病を治療することにとって、極めて重要な一環である。

中医診断学とは、中医学の理論体系に基づき、病状を診察し、病種および証候を弁別することに関する基礎理論と基本技能を研究する学科である。
中医学は、整体観念より始まり、弁証の理論と方法を運用し、病症を見分け、病状を推断する。これにより、疾病に関する予防と治療の根拠を提供する。

中医診断学は、中医学の基礎科目として、中医基礎理論と中医臨床各科との架け橋ともいえ、中医学の専門課程においては、主幹的な科目として位置づけられている。

中医診断学の主要な内容

中医診断学の主要な内容は診法、診病、弁証、病案である。

1.診法

診法とは、すなわち四診であり、望診・聞診・問診・切診という四つの診察方法によ り、疾病に関する情報をとらえる基本手段である。

望診とは、中医師が視覚で患者の神(精神)、色、形、態、顔面五官、舌象、分泌物、排出物などの変化を観察することである。
望診とは、中医師が視覚を使って、患者の神、色、形、態などを観察することである。
望診は、中医診断学において重要な役割を果たす。いわゆる「望而知之者謂之神(望で之を知る者は神)」である。
望診する際、最も注意しなければならないのは、その場所の光線と有色環境の反射である。自然の光りの下で見るのが、最適であるが、もし無理なら、できる限り自然光に近い蛍光灯の下で見たほうがよい。
望診の内容は、全体望診と 局所望診があるが、具体的には神・色・形・態・頭顔五官・舌象・皮膚・絡脈・排泄物などの項目に分けられる。

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