ストレス解消の働きをする”肝”の正体とは?

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<健康元鴻(けんこうげんこう)のなるほど中医学!>no.10

本日のキーワードは

「ストレス解消の働きをする”肝”の正体とは?」です。

 

 

中医学の「肝」は、

ストレスを発散させ、

精神や感情をコントロールする役割を担っています。

 

しかし、

憂鬱や怒りといった精神的なストレスを強く受けると、

この機能が低下してしまいます。

進行すると気の流れが滞り「気鬱」の状態になり、

初期のうつ症状の原因にもなってしまいます。

 

ではどういった方法で改善すればよいでしょうか。

まずは「肝」のしくみから学んでいきましょう。

 

 

【”肝”の位置と形態】

上腹部に位置し、横隔膜の下、右脇の内にあります。

 

 

【主な生理機能】

  • 疏泄(そせつ)
  • 蔵血

<疏泄(そせつ)の意味>

疏が「ふさがったものを通す」、泄は「もらす」という意味があり、嘔吐や下痢という脾胃の働きと大きく関係をしています。

気機の調節、精神情緒活動、胆汁の分泌と排泄などを調節することを指しています。

※胆汁=肝臓から分泌される消化液。脂肪の消化を助けます。

 

<蔵血の意味>

血液は飲食物や腎の生命エネルギーから作られて全身に運ばれますが、余ったものは肝にストックし、必要に応じてストック分を出し入れしています。 これを蔵血(ぞうけつ)作用といいます。

 

 

【五志・五液・五体・五華・五窮との連係】

志は”怒”、”涙”を液とし、

体は”筋”に合し、

その華は”爪”にあり、

”目”に開竅する。

 

 

【気機の調節】

気機とは、気の昇降出入の運動のことであり、

人体の気血、経絡、臓腑、器官などの活動は主にこの気機運動の作用です。

 

肝の疏泄機能が正常であれば

気機スムーズに働き、気血は調和し、経絡は通利し、

臓腑、器官の機能も正常に行なわれます。

 

肝の疏泄機能が異常になると、

以下のような病理変化が現れます。

 

  • 気機鬱結。胸脇部、乳房、少腹(下腹部両側)などの局部に脹痛、不快感が現れます。
  • また肝気の昇発が盛んになり過ぎると、
    肝気上逆という状態になり、
    頭目脹痛、面紅目赤、怒りっぽいなどの症状が現れます。
    女性では生理不順、生理痛、閉経などが現れやすくなります。

 

 

【脾胃の運化機能を促進】

肝の疏泄機能と脾胃の昇降とは密接な関係があります。

脾胃の昇降が正常であれば、

食物をうまく消化、吸収することができます。

 

この肝気の疏泄機能は、

脾胃が正常な昇降運動を行うための1つの重要な条件となっています。

 

例えば、

肝の疏泄機能が失調してしまうと、

めまいや、未消化下痢を生じます。

胃の機能にも影響が及び、

曖気(あいき)、嘔吐、院腹部の脹痛、

便秘などの症状も現れます。

 

 

次のキーワードは

「肝機能が低下すると、脂肪は消化されなくなる!?」

です。

 

次回をお楽しみに。。。

 

 

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