問診

問診

現病症を問う

 

問頭身胸腹(頭身胸腹を問う)

頭身は、頭、手足、背中のことを指す。頭身胸腹の感覚の異常により、陰陽・表裏・寒熱・虚実を弁別できる。

 

疼痛

疼痛は、臨床でよく見られる症状の一つである。痛みの特徴と部位によって、寒熱と 虚実を弁別できる。

(1)疼痛の機序

疼痛を来たす原因はさまざまであるが、大きくは虚と実の二つに分けられる。

気血陰精が不足すると、臓腑経絡を養うことができずに痛みを起こす。

 

虚証による疼痛は「不栄則痛」という。

外邪、気滞、血瘀、痰濁、食積、虫積などの原因で、気機が閉塞され、気血の運行が滞って起こる痛みは、実証に属し「不通則痛」という。

 

(2)疼痛の性質

すなわち、疼痛の特徴である。痛みをもたらす原因によって現れる痛みの特徴が異なる。

疼痛の性質の違いにより疼痛の原因と病機を弁じる。

 

脹痛:

脹った感じを伴う疼痛である。疼痛部位がややに広くて一定せず、症状が軽くなったり重くなったりして、脘腹胸脇などによく見られ、その多くは気滞証に属するが、頭目脹痛の多くは、肝陽上亢か肝火上炎が考えられる。

 

刺痛:

針で刺したような痛みである。痛む部位は比較的に狭くて固定する。瘀血によるものである。

 

酸痛:

だるさを伴う疼痛である。手足、背中、腰によく見られ、虚証と湿証が考えられる。

 

重痛:

患部に重みを感じる疼痛である。頭、手足、腰などによく現れ、湿証が多い。

 

冷痛:

冷えを伴う疼痛である。温めると痛みが軽減し、冷やすと痛みが強くなり、寒証に属する。

灼熱痛:

灼熱感を伴う疼痛である。冷やすと痛みが軽減する。熱証に属する。

 

絞痛:

ナイフで切り裂かれるような鋭い激痛であり、すなわち「絞扼痛」と「疝痛」のことである。

瘀血、結石などの有形実邪による気機の閉塞、または寒邪による気機の凝滞が考えられる。

 

隠痛:

がまんできる程度の軽い疼痛である。通常持続的にジワジワと痛みを感じる。気血陰陽の不足により起こることが多い。

 

掣痛:

ひっばられるような疼痛である。引痛、徹痛ともいう。経脈が養われずまたは経気が阻滞して起こり、多くの場合は肝病と関係がある。

 

空痛:

疼痛部位に空虚感を伴う疼痛である。気血精髄の不足により起こることが多い。

 

走竄痛:

疼痛部位が遊走して一定しない遊走痛のことをいう。気滞証と風湿痺病でよく見られる。

 

拒按:

痛む部位を押さえると、ひどくなる疼痛で、実証に属する。

 

喜按:

痛む部位を按圧すると、軽減する疼痛で、虚証に属する。

 

喜温:

痛む部位を温めると、軽減する疼痛で、寒証に属する。

 

喜冷:

痛む部位を冷やすと軽減する疼痛で、熱証に属する。

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