問診

問診

現病症を問う

 

問女性(女性に問う)

月経、帯下、妊娠、出産などは、女性の特有なものであり、問診時にはこれらのことを聞かなければならない。

 

1.月経

正常な月経周期は28日前後で、その期間は3-5日間で、色は赤く、血塊はない。月経の周期、量、色、性状により、疾病の寒・熱・虚・実を判断することができる。

 

(1)月経周期

月経周期の異常は、月経不調と言われ、すなわち生理不順である。生理不順は、月経先期・後期・先後不定期に分けられる。

1)月経先期

月経が正常の周期より一週間以上早めに来ることである。

  • 月経の色が鮮紅で、量が多い、身熱、煩躁、口渇、舌質紅などを伴うものは熱証に属する。

  • 月経の色が淡紅で 、量が多い、月経が絶えずだらだらと長く続き、倦怠無力、顔色と舌質が淡白などを伴うものは気不摂血に属する。

2)月経後期

月経が正常の周期より一週間以上遅れることである。

  • 月経の色が淡紅で、量が少ない、顔色と舌質が淡白などを伴うものは血虚である。血虚で月経が定期的に満ち溢れることができなくなる。

  • 月経の色が紫暗で、量が少ない、血塊、瘀斑舌などを伴うものは寒証や瘀血に属する。寒証や瘀血で血液が凝滞し、血行が悪くなり周期が遅れる。

3)月経先後不定期

月経の周期が早まったり遅れたりして乱れることであり「経期錯乱」ともいう。

  • 月経の色が紫暗で、血塊、情志抑鬱、胸脇と小腹に脹痛を感じるなどを伴うものは肝気鬱結に属する。情志鬱結で肝が疎泄できなくなり、気機が乱れることによる。

  • 月経の色が淡紅で 、腰膝酸軟、手足が冷たい、倦怠無力、眩暈、顔色と舌質が淡白な どを伴うものは脾腎虚損に属する。脾虚で統血できなくなり、月経先期となるが、腎虚で精血が虧損し、月経後期となり、そのため月経は不定期となり、量が多くて早めに来ることもあり、量が少なくて遅れることもある。

 

(2)痛経

月経前、月経中、月経後に、小腹、胸、腰などに脹痛や酸痛などを感じることで、すなわち生理痛であり「経行腹痛」とも呼ばれる。

  • 月経の前に痛みがひどく、月経の後に痛みが軽減すれば、その多くは実証に属し、気滞、血瘀などの原因による「不通則痛」である。

  • 月経中またはその後に、軽い痛みを感じるのは虚証に属し、気血不足や腎虚などの原因による「不栄則痛」である。冷痛があり、温めると軽減するのは寒証に属する。

 

(3)経閉

発育途中の女子に来るべき月経が来なかった、またはかって来たが最近の三ヶ月以上来なかったものを「経閉」という。

原因:

  • 血瘀・気滞・ 寒凝・痰阻などの実証による胞宮不通

  • 気損・血虚・精虧などの虚証による血海空虚

 

(4)崩漏

月経期外に、突然大量の出血が起こるものは「崩」といい、だらだらと小量の出血が続くものは「漏」といい、合わせて崩漏という。すなわち、不正性器出血である。血熱、気虚、血瘀、脾腎虚損などが考え られる。

 

2.帯下

健康な女性でも少量の帯下が見られるが、その量、色、気味が異常ならば、帯下病となる。

  • 白帯(白い帯下)が多く、希薄で無臭なものは、寒湿証に属する。脾腎陽虚で寒温が下注して起こる。

  • 黄帯(黄色い帯下)が多く、粘稠で臭いがするものは、湿熱下注が考えられる。

  • 白帯に血が混じり、粘稠ですこし臭いがするものは、赤帯である。肝経鬱熱、湿熱下注、瘀血などが考えられる。

 

3.妊娠

妊婦の嘔吐は 、悪阻が考えられる。一般には、薬を投与する必要はないが、ひどい場合、和胃を治療原則とする。

妊娠中、腹部や腰部にひどい痛みを感じれば、流産の恐れがあるので、十分注意しなければならない。

習慣性流産の原因は様々があるが、腎気不固が多い 。

 

4.産後

分娩後、血のような赤い分泌物が耐えず腔から出て、二十日以上持続すれば、「産後悪露不絶」といい、気虚、血熱、血瘀などの原因が考えられる。

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