問診

問診

現病症を問う

 

問小便(尿を問う)

小便は、津液の代謝産物である。一般的には、排尿回数は昼3-5回、夜0-1回で、一日の排尿量は1000-1800mlである。

小便の量、回数、濃さなどは、飲水量、温度、年齢、汗などの素因によって変化する。小便の変化を通じて津液の盈虧、および肺、脾・腎の気化機能を判断することができる。

 

1.尿量

(1)増加

小便の色がが薄く量が多いものは「小便清長」という。畏寒肢冷、顔色と舌質が淡白などの症状を伴うのは、虚寒証である。

また多尿で口渇、多食、形体消痩を伴うのは、消渇病である。

(2)減少

小便の色が濃くて量が少ないものは「小便黄赤短少」や「小便短赤」という。口渇、便秘、発熱、舌質が紅で舌苔が黄などの症状を伴うものは、実熱証に属する。また汗・吐・下の後、津液が損傷されて起こる。

少尿、浮腫、舌体が胖大で舌苔が滑膩などが現れるものは水腫である。肺、脾、腎の機能が失調し気化不利で水湿が停滞することにより起こる。

 

2.排尿回数

(1)頻尿

小便短赤、尿意急迫、舌質が紅で舌苔が黄膩などの症状を伴うものは、淋症(頻尿、残尿感、子腹痛、尿道渋痛などで、原題医学では膀胱炎、腎盂腎炎、腎結核、癌、結石などがこれに相当)である。これは、湿熱が下焦に蘊結し、尿液熱に迫られて出る。

煩躁、身熱、汗出、失眠、舌質が紅で舌苔が黄などを伴うものは、心肝火旺である。夜間頻尿、小便清長は、腎陽虚で固摂できないためであり、老人や腎病後期によく見られる。

(2)少尿

排尿困難で小便が少しずつしか出ないものは「癃(りゅう)」といい、尿がまったく 出られないのは「閉」といい、合わせて「癃閉」という。それは虚証と実証に分けられる。

実証:膀胱湿熱、瘀血、結石などの原因で尿道が詰まり、尿が出にくくなるもの。

虚証:老年や虚弱体質で腎陽が不足し膀胱気化が不利になるもの。

 

3.排尿感覚

小便渋痛:

排尿痛のことである。頻尿、尿意急迫、灼熱感を伴うのは、膀胱湿熱による淋症である。

余瀝不尽: 

残尿感のことであり、腎気不固に属する。

尿失禁:

腎気不固、腎陽虚弱に属する。もし意識不明を伴う場合、疾病が危険な状態にあり、重症である。

遺尿:

夜尿症のことであり、腎気不固に属する。

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