気功

気功

気とは

気とは世界を構成する最も基本的な物質であり、宇宙における全ての事物は気の運動と変化によって生産されると考えられています。

『気』は生命の根源であり『気』が常に巡ることによって、身体の機能が正常に活動します。逆に『気』が滞れば病になり、離散すれば死を迎える。 『気』は生命エネルギーであり、生命を維持するための動力である。

中医学では『気』が人体を構成する基本物質であると考えられ、『気』の運動と変化によって生命活動を行うと解釈する。『気』は生命そのものであり、日々消耗していきます。

心身の疲労やストレスはその消耗を早め、寿命と同じく『気』がなくなれば死を迎えます。老化を遅らせ、延命するには消耗をなるべく抑えることが重要となります。

『気』とは存在であり「存続しようとするエネルギー」「消滅しないようにしているエネルギー」 です。存在あれば消滅あり、生が始まれば死があり、形あるものは崩壊します。常に物質は形を無くし、生命は必ず死を迎えます。山はいつかは崩れ、水は蒸発し、人は土に帰ります。それらは崩壊し、散らばるという法則があります。その細かな物質を集め、物質として存在たらしめているもの..人が人であり続け、水が水であり続け、物質が物質であり続けるように消滅を引き止め、存続させるエネルギーが『気』です。

『気』とは心の状態を表すもの

心の状態は、ストレスが加われば、それを思考、活動、言動、休息、食どで調整します。最も理想的な『気』の状態とは、心が穏やかであること。心が穏やかであれば気は充満してよく流れます。

気は足りなく(不足)ても、足り過ぎ(旺盛)ても、問題が起きやすく、さらに気は能動的で絶えず動き続けることが必要なので、滞ることもよくありません。それらを解消するには〝穏やか〟であること。

全ての活動や思考は心のバランス、即ち『気』のバランスを保っていること言えます。

『気』は環境を決める

気は活動する場所、住居を始め、場所や環境に関連します。気には陰陽があり、常にバランスとっており、陽の気は暖かく、おおらかで、リラックスができ、ポジティブ。陰の気は冷やかで、凝縮し、緊張があり、ネガティブです。物事を進めるには良い結果を求めて挑み、楽観的になるためには陽の気、綿密な計画と様々な対応、冷静な判断には陰の気が必要となります。

陽の気が良いわけではなく、陰の気が悪いわけでもない。全てはバランス。そのバランスを保つ、調整するには、環境・時間帯・明暗・湿乾・静騒・季候・人・自身の状態を知らなければなりません。

『気』の能力

人が生きていくために必要な活動を支えるエネルギーのことです。人がもつ根本的なエネルギーである『気』は、絶えず体を一定のペースで巡り、体を温めて血液、津液をスムーズに流し、内臓の正常な活動を維持させています。

『気』が持っている能力の初歩段階は自己治癒力にあります。その自己治癒力 によって健康な心と身体になることにより、周囲の環境が整い、経済や運の流れが良くなります。気功は自己治癒力が高まり、気の流れを整えることができ、悩みを解決し、人生の幸福と成功、そして、人々を幸福や成功へと導くことができることでしょう。

『気』の陰と陽

中国思想では大宇宙を「太極」といい、太極には気が満ちている。 大宇宙の気は「陰」と「陽」に二分し変化を繰り返している。小宇宙である人の気も陰陽に二分される。 中医学では人体を形成している気・血・水の関係は密接に関係し合い、影響し合っていると考えられています。

【陽】…物質性が低く、運動性が高いもの→『気』

【陰】…物質性が高く、運動性が低いもの→「血」・「水」

長期間にわたり自然現象を観察して、この世の中に存在するすべてのものは「陰」と「陽」が対立しながらも、お互いに影響しあうふたつの陰陽の要素から成り立っているとの考えられています。 

陰陽の関係は、対立する一対の組み合わせで起こるものであり、男性は「陽」 女性は「陰」、太陽は「陽」月は「陰」、昼は「陽」夜は「陰」というように無限に組み合わされていきます。気の理論もまた同様にこれを基礎としており、呼吸については、吐くは陽、吸うは陰、吐くは排出、吸うは補充。“吐きながら気を出し陽は始まる。吸いながら気を入れ陰は閉じる也。”これらの理論は生命活動において重要な意義を持っている。

一年には四季があり、春は暖かく、夏は暑く、秋は涼しく、冬は寒く、これは不動の季候変化である。“春夏は陽を養い、秋冬は陰を養う。”これは日常生活において応じて従う原則となる。気には個人が持っている本質というものがあります。その本質と異なる活動は気の消耗へとつながり、合致してれば気は補充されていきます。

中医学的気の理論

七情傷気

喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七情とは、人体が外の環境に反応した精神活動である。もしも感情がはげしく波立ち、長いこと持続したり、刺激がくりかえされるなら、生体の生理機能に影響して発病しやすくなる。このことを「七情が気をそこなう」という。

異なった感情の変化は、内臓に対してさまざまな影響を与える。怒れば肝を損ない、過度な喜びは心を損ない、恐れは腎を損なう。感情の変化は内臓にまで損害を与えるが、まず最初に、気のメカニズムとしての昇降を狂わせるのである。

怒れば気は上昇し、喜べば気は緩む。悲しめば気は消耗し、恐れれば気は下降する。驚けば気は乱れ、思考すれば気は結ばれて、これが続けば血気が調和しなくなり、陰陽は調和を失い、臓腑の機能は乱れて、様々な異なった病変を引き起こすのである。反対に臓腑の病変は、各種感情の異変として現れる。

例えば、肝の陽気が盛んであると、イライラと怒りやすくなる。血気が不足すれば常にビクついて臆病となる。痰火〔痰と火邪とが合わさったもの〕が心を乱せば、喜びで笑が止まらなくなり、心気が衰えれば情緒不安定となる。そのため『霊枢』「本神」においては「肝気が虚になれば恐れ、実すれば怒る」「心気が虚になれば悲しみ、実すれば笑いが止まらなくなる」と述べている。五臓の安定を得て感情ははじめて正常さを取り戻すのである。

【原文】

百病生於気也。怒則気上、喜則気緩。悲則気消、恐則気下。寒則気収、炅則気泄。驚則気乱、労則気耗、思則気結。九気不同、何病之生。岐伯曰、怒則気逆、甚則嘔血及飧泄、故気上矣。喜則気和志達、栄衛通利、故気緩矣。悲則心系急、肺布葉拳。而上焦不通、栄衛不散。熱気在中、故気消矣。恐則精却、却則上焦閉。閉則気還。還則下焦腸、故気不行矣。寒則腠理閉、気不行、故気収矣。炅則腠理開、栄衛通。汗大泄。驚則心無所倚、神無所帰。慮無所定。故気乱矣。労則喘息汗出。外内皆越、故気耗矣。思則心有所存、神有所帰。正気留而不行、故気結矣。(『素問』「拳痛論」)

【訳文】

「百病は気から生じる、怒れば気は上昇し、喜べば気は弛緩する。悲しめば気は消失し、恐れれば気は下降する。寒くなれば気は収斂し、熱くなれば気は漏れる。驚けば気は乱れ、疲労すれば気は消耗し、思考すると気は凝り固まる。九つの気は異なっているが、どのような病が生じるのか」。岐伯が答えた「怒れば気は逆上し、ひどい場合には血を吐き、下痢をするので、気が上昇してしまう。喜べば気は調和し、意志も伸びやかとなって、営衛の気が通じるため、気が緩むのである。悲しめば心臓の大血管が引きつり、肺は押し広げられて肺葉が上がる。すると上焦の気は通じなくなり、営衛の気は分散しなくなる。熱気が内に留まるために気は消失する。恐れれば精気は衰退し、衰退すれば上焦は閉じる。閉じれば気が下へと帰る。下に帰れば、下焦が腫れしまうので、気が巡らなくなる。

寒くなれば毛穴が閉じ、気が巡らなくなるので収斂する。熱くなれば毛穴が開き、営衛の気は通じる。たくさん汗が出るため、気が漏れ出るのである。驚けば心はよるべくなく、精神も帰るところを失ってしまう。思慮も落ち着きを失う。そこで気は乱れるのである。疲労すれば喘息がおこり、汗が出てゆく。内からは〔喘息が〕、外へは〔汗が〕通常以上に抜け出るために、気が消散することになるのである。思考すれば心を安定し、精神は帰るところができる。正気は留まって移動しなくなるので気が結ばれるのである。

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三大伝統中医学の一つ、推拿(すいな)の第一人者であり、生活習慣病の早期発見と回復を多く手掛け、自然治癒力、自己回復力を活性化する最高峰の手技療法を世界中で広く普及し多くの生徒を輩出。 一般社団法人国際伝統中医学協会の代表理事としても活動し、日本における、現代人のための中医学教育の第一人者として、医師、薬剤師、セラピストなどの健康のプロに対して、中医学観点からの健康管理法を教育してきた。また医療健康のプロフェッショナルだけでなく専門用語を使わない分かりやすい指導方法や、 豊富な臨床実績をベースにした、生活習慣病、 婦人病や中医学の専門的な診断法である舌診などのセミナーなどを行い、健康に敏感な一般層からも高い人気を集める。60,000人以上の診断実績と、3,000人以上の中医学教育指導実績で、医療関係、専門家などから多くの支持を得ている。