気とは

生命体の「気」の医学

流水腐らず、戸枢蝕まざるは、動けばなり。形(身体)と気もまた然り。形動かざれば即ち精流れず。精流れざれば即ち気鬱す。

即ちあらゆるものは『気』から生じ、自然の気と人の気は一体性と相関性を持つ。人の気は、生老病死に関与する生命体の「気」の医学である。

 

気の病

気が異常を招くことで、気が行っている各作用(防御、温煦、固摂、推動、気化)に変調をきたします。防御は邪気から身体を保護する働き。

温煦(おんく)は体を温める。固摂(こせつ)は漏れないようにする。推動(すいどう)は推して動かせる。気化は分解の働き。気の病は気逆(きぎゃく)、気陥、気虚、気滞(きたい)といったものに分類されます。

 

気虚によって気が足りなくなると、推動に支障が出て、全身に気が巡りにくくなります。気陥は津液(水)などが上昇する力を失った状態のことを意味し、延いては内臓も落ちてきて腹部膨満感などを招くと考えられています。

気逆は上に押し上げられた気が下に降りてこない状況を指し、胃や肺などに支障が出てきます。

気滞は気が巡らず滞った状況を指し、腹痛などを招くといわれています。この気滞は外部に出るガスやゲップなどによって緩和すると言われており、脹痛(ちょうつう)と呼ばれる胃の張りから痛みを生じる症状などを示します。

九つの異なる気は病を生じる

  • れば「気」は逆上し、過ぎれば血を吐き、下痢をするので「気」はさらに上昇する
  • べば「気」は調和し、意志ものびやかとなり「気」は緩む
  • しめば大血管が引き攣り、肺は押し広げられ、肺葉が上がる。すると「気」は通じなくなり「気」は分散しなくなり、熱が内に留まり「気」は消失する。
  • れは精気は衰退し、衰退すれば閉じる。閉じれば「気」は下へと還り、腫れを生じ「気」が巡らなくなる
  • くなれば毛穴は閉じ「気」は巡らず縮こまる
  • くなれば毛穴は開き「気」は通じる
  • けば心は拠り所なく、精神も失う。思慮も落ち着きを失う。そして「気」は乱れる
  • 疲労すれば喘息がおこり、汗が出てゆく。 多く汗が出ると「気」は漏れ出る
  • 思慮すれば心を安定し、精神は帰る所ができる。正気は留まって移動しなくなるので「気」は結ばれる

 

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